カラマツ薪ストーブ

先週末、信州自遊塾の小旅行講座で、蓼科のカラマツストーブ普及組合にお邪魔しました。
カラマツの間伐材を高温高効率で活用できる薪ストーブを開発し、その普及に力を入れておられる「蓼科のヌシ」清水さんに、カラマツストーブにあたりながら、森林の問題などあれこれ教えていただきました。
日本の森林は、ほとんどが薪や建築材のために戦後植林された人工林。
信州では製糸業が日本の主力産業だった時代、繭を煮るための薪が必要だったという事情もあるそうです。
ところが、薪も国産の建築材も需要が激減して、手入れもされず、成長が早い木がひょろひょろと伸びたため、根が張らず、保水力がなくて今年も各地で起きたような水害が起きやすくなっている。
特に長野県はカラマツ(唐松、落葉松)を植林したので、それを間伐して利用することが必要です。
ところが、普通の薪ストーブでは、燃えると高温になるカラマツはあまり燃やせない。それで、高温燃焼でき、着火してすぐ暖かくなるカラマツストーブを設計したとか。
煙突から50%熱が逃げてしまうヨーロッパの暖炉型の薪ストーブより、登り窯のように横型にして5%しか逃げないようにしているし、外国の有名メーカーの薪ストーブより安い(本体23万、煙突や設置費を入れて50~60万)そうです。遠赤外線で餅やピザを焼いたり料理も美味しくできるし。
家を建てる前に知ってたら、これを入れたかったなぁと思った1日でした。


カラマツ薪ストーブ」への2件のコメント

  1. 我が家も薪ストーブ派。
    外国製です。
    かれこれ8年になりますが
    お家を建てる当時、あまり国産ストーブは
    検討も調べもしなかったです。
    こんなのあったら、こっち方が断然良かったかも!
    今のはマツは燃やせませんから・・。
    価格的にもGOODですね(^^♪

  2. コラボさん
    コメントありがとうございます。
    シンプルな構造にして安く、燃焼効率の良いものとして設計されているため、燃えている火が見えるガラス窓がないことだけが残念ですが、それさえかまわなければ、とてもいいものだと思います。
    「国産は高い」とか「火が見えないとダメ」とかの固定観念が普及のじゃまをしているかもしれませんね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です