別荘地に家を建てるまで(5)

前回はこちら。間があいてしまい、すみません。
信州はやはり寒い土地で、安曇野では真冬になると最高気温が0度前後ということが良くあります。別荘地はさらに厳しく、日陰が多いので地面など一度凍ると2月一杯くらいはバリバリと固まったままでシャベルも歯が立ちません。最低気温は氷点下5~10度位のことが多いです。
反面、雪は少なく、10~20cmの積雪が年に3~4回、あるかないかです。それも気温が低いので完全なパウダースノーで、プラスチックの雪かきでまったく問題ありません。私が乗っている車はプロフィールに書いているとおり軽のオープンカーで、FR(フロントエンジン後輪駆動)なので雪には弱いのですが、別荘地の砂利道から県道に出てしまえばまったく問題ありません。問題は別荘地の砂利道で、100mにつき10mほどの上り坂なのですが、年に1~2度、この坂が上れなくなります。そのようなときは、あえて新雪の中にタイヤを突っ込むか、いったんバックして勢いをつけて上れないところを乗り切るか、ということになります。
さて、家の話でした。そのように寒いところなので、断熱は大きな問題となります。パレットを選んだ理由の一つが優れた断熱性で、床下・天井は20cm、外壁は15cmの厚さのグラスウールがびっしり詰まっていて、いわば家全体が綿でくるまれているようなものです。窓は当然二重窓。屋内の断熱はこれで問題ありません。
予想外だったのは屋外で、玄関を北向きにしたため、玄関から地面に降りるまでの段差が凍ります。降った雪が日中の日光で少し溶けた後、夜になってもう一度固まると、完全に氷の塊となってしまい、もうシャベルなどではどうしようもありません。取り除くにはツルハシで割るしかないのですが、その場合、下の玄関タイルも道連れですね。
というわけで、最初の冬は玄関の段差が凍りっぱなしで危険だったのですが、2年目からは学習して、降った雪はその日のうちに除雪するようにしました。それでも少し残りますが、まだマシになりました。ちなみに、薪ストーブで薪を燃やして残った灰は、融雪や滑り止めに使えます。凍った雪の上にまいておくとすべりにくくなり、日光で溶けやすくなるので、冬は時折まいています。
さて、家の構造の説明をしたところでいよいよ建築スタートです。ところが、最初にいきなりトラブルが発生したのでした。その話を次回
写真は、壁にぎっしり詰まったグラスウールです。


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