日曜日、企画・主催したイベントの2つ目も盛況で、ほっと一息。
「これからの人間の生き方を考える」民間団体信州自遊塾の47回目の講座「ネット社会は人間の精神にどう影響する?~スマホ、ゲーム、SNS、AI」に、予想以上の70数名が参加下さいました。
第1部は、長野県の精神科医の熊代亨さんが、ネット社会の総論と、スマホ・ゲーム・SNS・AIの各論について、深掘りしながらも、ネットに詳しくない方にもわかるように解説。
以下のようなことが頭に残りました。
インターネットが普及し始めた2000年代は、研究者・オタク・若い一部の社会不適応者のたまり場でフロンティアだった。
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それがインフラ化して行き、ビジネスや政治の対象となり、
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フェイク・誹謗中傷・依存などの負の側面が目立つようになってしまった。
スマホ ー 持つことで、すでに皆『サイボーグ化』が始まっている。
ゲーム ー 大人にも子供にも「社交の場」「居場所」となっている反面、「ゲーム症」に陥る人も。そのような人は、ゲームを楽しむのではなく、「逃げ道」になって依存してしまう。アルコール依存と類似。
SNS ー 繋がりすぎたバベルの塔。フェイクが拡散することで、近代の社会が前提とする啓蒙主義や進歩主義、「民主主義」も壊れていく。
AI ー シンギュラリティ=人を越えようとしている現代。AIに大半の業務や活動を任せ、「判断」すら委ねるようになると、人の存在意義がなくなる?「人」とは何かも考える必要がある。
第2部は、芥川賞作家の伊藤たかみさん・松本猛塾長とのかけ合いと、会場からも積極的に質問が出て盛り上がりました。
伊藤 たかみさんはとても気さくで話しやすい方で、懇親会では芥川賞受賞の日の裏話なども聞けて面白かったです。