中小企業家同友会の会報誌のためのインタビューで、小松種鶏場を訪問しました。
小松種鶏場は、鶏に卵を産ませて孵化させ、ヒヨコを全国の養鶏場に出荷する仕事を、松本の「小松プラザ」の場所で大正時代に始め、今は郊外の農場数箇所で続けています。
玉子と鶏肉のかわいそうな現状と、夢を、三代目の小松社長から聞きました。
玉子が何十年も前から値段が上がらず、「物価の優等生」と言われているのは、徹底した低コストで養鶏が行われているからで、そのために、今の外国産の品種は、外国製の飼料を食べて猛スピードで成長させられ、ひよこから50日で殺されて肉にされる。肉用の鶏は、玉子は産まず、人間ができるだけ安く食べるために徹底的に管理されて育てられるそうです。
その対極として、信州には「信州黄金シャモ」という地鶏がありますが、値段が100g350円。スーパーの鶏肉の6倍、国産の牛肉並みなので普及しない。
そこで、小松さんは、信濃毎日新聞にも掲載されていた写真の「岡崎おうはん」という、日本の風土に合った新品種を育て、出荷されています。
この鶏は、玉子と肉兼用で、ひよこから450日経って肉にされるので、無理がなく、味もおいしいとか。
外国への過度の依存を見直し、動物福祉(animal welfare)の考えに沿って育てられるよう、この新品種を全国に普及できるよう頑張っておられます。
2・3年先には「岡崎おうはん」の名前をスーパーでも見られるようになるかもしれず、注目・応援して行きたいです。
小松種鶏場と「岡崎おうはん」
動物2010.02.27