三年味噌の石井味噌@松本


松本市美術館の南方にある石井味噌さん。
大樽で発酵させる昔からの作り方の味噌工場で、見学とランチもできます。
社長さんに話を伺う機会があり、その後東京から来た友人夫婦とランチを頂き、味噌蔵を見学しました。
人の身長以上の木樽が並ぶ蔵は、ど迫力。
主力商品の「三年味噌」を買って味噌汁で食べたら、栄養分がお腹から体中にしみ渡る感じです。
普通にスーパーで売る安い味噌は、安い材料に添加物を入れて工場で数ヶ月で作られるとか。
近くに「二年味噌」の丸正醸造もあります。
石井味噌の歴史を聞きましたが、松本の歴史そのもので、面白かったです。
・江戸から明治に変わる1868年に創業。
・時代の流れに乗って製糸業にも参入し、北側の片倉製糸と肩を並べるほどの規模で、薄川に「石井橋」を建造したほどだったが、生糸の暴落と戦争を経て味噌店に戻る。
・70年代から観光客向けに味噌の試食・販売を開始。
・宅急便ができて全国の顧客に通販開始
・高速道路が豊科から先に伸び、安房トンネルができると、松本は通過点になり、浅間温泉に泊まる客も減って観光客向けの商売も厳しくなり、ランチを開始
・最近は、外国人客が増え、今年の春は日本人より多かった。
「信州味噌」ブランドで全国1位のシェアを誇る長野県には、あちこちに味噌工場や味噌店があります。
中でも、石井味噌は、場所が奥まっているので知られてないが素晴らしい穴場的スポットです。古い建物でのランチや味噌蔵の見学は、外国人にもお勧めです。


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