松本には、少年刑務所というものがあります。
受刑者の更正を支援する「母の会」(会員は1600人!)の総会に出て、初めて中に入りました。
ここは、原則26歳未満のための全国に7箇所ある施設の一つなのですが、全国でここだけ、近くの中学校の分校があり、先生が出向いて勉強を教えています。ドラマにもなってロケもされた場所。
総会の中で、音楽を習った生徒の合唱を聞きました。
丸刈りの若者達が、無表情で歌う「母さんの歌」。
中にはイケメンや外国人もいたが、彼らはどんな罪を犯し、どんな家族がいて、どんな生き方をしてきたのか。。
母の会で受刑者と手紙のやりとりをしたり、刑務所の中は工場になっていて、信州らしいねずこ細工から自動車整備までいろんな仕事をして技術を身につけ、製品として販売もしているのですが、問題は刑を終えて出た後でしょうね。
聞いてみたら、過去の経歴を知って雇用する企業はなかなかないし、出所者のための施設を作ろうとしても住民が反対するとか。
そうすると、刑務所いた方が仕事もあるし食べられるし仲間もいて、ということでまた犯罪を犯してムショ暮らしに戻ってしまう。
被害者のことを思うと簡単ではないが、若いときの過ちに世間が厳しすぎなければいいのですが。
ちょうど東野圭吾原作の「手紙」と「ショーシャンクの空に」の映画を見たこともあり、「生きる」ことや「罪」について考える機会になりました。
松本少年刑務所
飲食店:松本以外2014.07.16
大変な活動をされているんですね。
フジテレビの夕方のニュースの特集コーナーとTBSのドラマで松本少年刑務所の中を見ました。
さすが教育県の長野ならではですね。
以前、川越少年刑務所に取材に通ったことがありますが、
毎日どっさり入ってくる人の9割が覚せい剤。おかげで収容率は常に100%を超えており、それを下げるためにどんどん仮釈放。やっと送り出しても覚せい剤の再犯率はとても高いと聞いて暗澹たる気持ちになりました。
運動会に熱中する人たちはほとんどが塀の外にいても、犯罪を犯した人には見えない普通の人たちで、ターン族さんと同様に“どこでどう間違って塀の中の人になってしまったんだろう”“彼らも生まれた時には、誕生を喜んでくれる父母やその他大勢の人がいたんだろうに”と考え込んでしまいました。一方給食委員会?でおやつについて不平不満が飛び交うのを聞いていて、おやつが食べられることへの感謝が感じられず、その様子を複雑な表情できいている刑務官との対比に、彼らの育った環境・刑務官の苦労を思いました。
出所後の更生の難しさは、想像に難くありません。
食っていけないことには更生も未来もないでしょう。
人間は失敗するものなのに、近頃の日本は特に、失敗した人がやり直すことが難しいと思います。でも何度も失敗してやり直せてこそ、そういう人は社会の財産になると思うのです。
どうか彼らの行く末が闇でありませんように…。
こんにちは。
少年刑務所は最近「少年母の会」(なぜ母?)に入ったばかりです。
今の犯罪はほとんどが薬物なんですね。それだと直接の被害者はいませんが、それだけ気軽に足を踏み入れるし、社会が病んでいて生きにくい時代なのか意志が弱い人が増えているのか。
おやつに不平不満を言うというのは、犯罪者=貧困層とも言えないのかもしれませんね。
川越少年刑務所は初犯の人向けで、松本は再犯の人向けなので、松本の受刑者はより厳しい境遇なんでしょう。学校があるというのがせめてもの救いで、松本の他の刑務所にもあればいいのにと思います。
行く末に少しでも希望があればいいのですが。