もう一つの「ぼんぼん」

会社から自転車で帰って来たら、家の前の暗い夜道を、浴衣を来て提灯を持った少女たちが、哀愁を帯びた歌を歌いながら歩いて行った。
松本地方に江戸時代から伝わる伝統行事の「ぼんぼん」である。
写真を取る暇もなく、闇の中へ消えて行った。
男の子の「青山様」は前に見たことがあったが、「ぼんぼん」を間近で見たのは始めてである。
昭和50年に始まって今や一大イベントとなった先週末の「松本ぼんぼん」の名前もこの行事から来ているが、雰囲気は正反対。
この世のものとは思えないほど幻想的で美しく、物悲しくさせる光景だった。


もう一つの「ぼんぼん」」への2件のコメント

  1. 小学校の頃、私もやっていました。
    ぼんぼんの歌は耳で聞いて伝えるものなので
    母親の頃とも少し違っていたりしました。
    お盆の前に何日か毎日行っていました。
    真っ暗な道をみんなでちょうちん持って歩いた印象は
    記憶に濃く残っています。

  2. 昨日公民館に子供が集まっていたから、昨日がこの辺りの青山様とぼんぼんの日だったんでしょうね。昔は毎日やっていたんですね。
    その頃は道も真っ暗でより風情があったことでしょう。

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