映画「ノルウェイの森」を夫婦で観に行った。
原作は、留学生だった妻にプレゼントし、不自由な日本語でも面白くて1週間で読み切った、という思い出がある。その後、韓国でも村上春樹が人気になり、何人もの翻訳者が翻訳出版し、読み比べることもできたらしい。
映画は、原作に忠実で、2時間に省略せずいろんな逸話を入れたのが忠実すぎるぐらいだが、「生きる悲しみ」が十二分に伝わった。トランアンユン監督、台湾のカメラマン、日本人やフランス人のスタッフがコミュニケーションに苦心しながら、Haruki Murakamiの世界を映像化する、という一つの目標を追求したのだろう。
松本でロケをやるという話もあったのが流れたそうで、残念。草原のシーンは良かったが、森の中の療養所は、針葉樹の多い長野県内の森だったら雰囲気がだいぶ違ったかもしれない。
村上春樹原作の青春映画で思い出すのは、学生時代に観た大森一樹監督の「風の歌を聴け」。これも名画だと思う。
映画「ノルウェイの森」
映画・音楽・アート2010.12.25