今日はひょんなことから、松本市民芸術館で行われた、イツァーク・パールマンのヴァイオリンコンサートに。
人間業とは思えないテクニックと、ストラディバリウスの奏でる美しい音色に感歎。
この「松本市民芸術館」、市民会館を建て直す時に、サイトウキネンなどでオペラもできる豪華なホールを作ったのだが、反対運動が起き、今の松本市長が選ばれたのはそれが一つの争点でした。
そして、今度は、長野市と佐久市で市民会館を建て直すのに同じような議論が起きています。
松本のように立派なホールを作って町の活性化を、という声もあるようです。
松本市民芸術館の場合、今は、この「できちゃった会館」を何とかよりよく活用しようとがんばってる方々も多くいて、それも大切なことだと思います。
でも、建設費は100億超、維持費に年間数億円。実際にオペラをやるのは年1~2回。今の日本の地方都市には、もっと別にお金を使うべきところがあるのでは?例えば、地域の子供達が利用する児童館は年間予算数万円、ぼろぼろだったりします。
それに、市民会館なのだから市民が実際にイベントに使おうとすると、サイトウキネンの1ヶ月近く前から全館貸切となり、一切使えなかったりします。
長野市と佐久市の市民会館の問題を考える時に、松本の市民芸術館の功罪をよく研究してもらえれば、と思います。
松本市民芸術館と長野市・佐久市の市民会館
映画・音楽・アート2010.10.17