「あゝ野麦峠 ある製糸工女哀史」を電子ブックで読んだ。
高校生の時に家族と見に行った映画は、今もシーンが心に焼き付いてます。
特に、工女の悲劇と、鹿鳴館の富裕層のダンス映像のオーバーラップは、インパクトがありました。
原作は、松本出身の作家山本茂実が元女工数百人に聞き取り調査をした結果のドキュメンタリーで、、
映画に出てきた若き大竹しのぶとその兄が実在の人物とわかり、あらためて胸に迫るものがあります。
また、当時、片倉を筆頭とする信州の製糸業が、今の自動車メーカーのように世界中から外貨を稼ぐ輸出産業だったこと、
そして、そこで工女達が紡いだ糸により、軍艦が建造され、日本が「富国強兵」を実現して戦争へとつながった時代背景がわかります。
映画は、一出演者が同意せずずっとビデオやTVで見られなかったのが、昨年ようやくDVD化されたようです。
あゝ野麦峠
映画・音楽・アート2015.11.10