とっておき情報
星野温泉「トンボの湯」は、軽井沢の西側の中軽井沢地区から北軽井沢地区へ国道146号線を約1.5km北上したところにある「星野温泉ホテル」に併設されている入浴施設です。
星野温泉ホテルは、アメリカで学んだ手腕で各地でホテルやスキー場などを再生させることで有名な「星野リゾート」の星野社長の拠点で、大正3年操業の老舗をリフォームしたコテージ付きホテルです。その温泉施設の「トンボの湯」も、料金は高いがリゾート気分を満たしてくれるお洒落な温泉施設です。
露天風呂は広々としていて、男湯では露天風呂のわきにも洗い場があります。秋に何百匹ものトンボが舞うので「トンボの湯」と名付けられました。施設は新しいですが、温泉の歴史は古く、江戸時代から強酸性の草津温泉で湯治した後に肌を休ませる「仕上げの湯」とされていました。
2023年に大規模改修して、こだわりの照明で、夜も周囲の風景が美しく見られるようになりました。

星野温泉トンボの湯の奥には軽井沢野鳥の森があり、トンボの湯の駐車場の道を隔てて向かいに、野鳥の森の案内や野生動植物の保護管理を行なうNPO「ピッキオ」があります。「村民食堂」というレストランも隣接しています。奥には、星野リゾートが'05年に新しく始めた「離れ家」スタイルの宿泊施設「星のや軽井沢」があり、とても人気があり予約が取りにくいです。2009年にはレストラン・ショッピング街「ハルニレテラス」もオープンしました。
泉質などの特徴
- ナトリウム‐炭酸水素塩・塩化物温泉(弱アルカリ性低張性高温泉)
- pH:7.53
- 泉温:50.6℃
- 蒸発残留物の量:814mg/kg
- 色や味:ほとんど無色透明、微塩味・微硫化水素臭
日帰り(立ち寄り)入浴できる施設
トンボの湯
営業時間 | 10~22時(受付21時15分まで)※7月22日~8月31日は9~23時(受付22時まで) |
---|---|
休館日 | 無休 |
料金 | ¥1,350(GW、8月、年末年始は特別料金) |
電話 | 0267-44-3580 |
web | https://www.hoshino-area.jp/archives/area/tonbo |
料金や営業日時などは最新の情報でない場合があります。公式サイトやお電話等で直接ご確認ください。記載内容が正確でない場合も、施設に責任はなく、当サイトでも責任は負えません。
トンボの湯の公式新着情報
2025.08.13 第六幕~身も心も湯治~
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駅から旧軽のロータリーまでは、わずか二駅の道程にすぎぬ。それにも拘らず、三十分以上も遅れたバスの車内は、既に隙間一つなく埋め尽くされていた。
目的地は星野温泉トンボの湯。
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おそらく乗り合わせた人々が皆終点まで同行するのであろう。
疲弊した脚で立ち続ける身にとっては、些か堪える。
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旧軽を離れ、中軽井沢を経由して星野の地に至る頃には、景色は一様に整えられた商業と宿泊の施設に支配されていた。
ここは名実ともに星野リゾートの拠点であるらしい。
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駐車場を巡る車列が絶えず続き、その隙間に黒光りするベンツが並ぶ。
眺めていると、ことごとく世田谷の名を冠している。
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まるで軽井沢の夏を過ごすための一式
<世田谷に住み、ベンツを操り、避暑にここを訪れる>
という見えざる規範が存在するかのようだ。
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もちろん妬み嫉みではない。
ただ、そうした文化の底にある営みを想像すると、つい「皆はどんな人生を歩んでいるのだろう」と胸中に問いが湧いてしまう。
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十四時を少し過ぎた頃、温泉に浸かるには常ならぬ早さであったが、その判断は正しかった。
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受付に列はなく、脱衣所もまた閑散としている。
ああ、これならば心置きなく過ごせる。
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汗に濡れた衣を脱ぎ、湯殿に身を委ねると、不思議に空間は広く感じられる。
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まずは全身を洗い清める。
ここのシャンプーがふわりと香り立つ。
市販では手に入らぬと知るからこそ、なおのこと惜しく思う。
頭からつま先まで洗い流し、ようやく湯へと向かう。
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湯に身を沈めると、温もりが末端まで沁み渡り、意識は緩やかに溶けていく。
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ああ、このまま眠りの底に沈んでしまいたい。
湯とはどうして斯くも人を忘却へと誘うのか。
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やがて露天へ。小雨がしとしとと落ちてきた。
山の天気は気まぐれである。
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だが移動中ではなく入浴中に降り始めたのは幸いだ。
ここで味わう雨粒の感触は、むしろ温泉の贅沢のひとつであろう。
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ぬるめの湯に身を預ければ、外気と湯温のあいだを漂う心地よさに、時を忘れる。
先客の御仁は湯の浅瀬に横たわり、腰に布を掛けたまま夢の中へ沈んでいた。
羨ましくも、今の自分が同じ姿をとれば、本当に深い眠りへ堕ちてしまう気がして、思いとどまる。
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やがて、雲の切れ間から光が差し込んできた。
そろそろ潮時である。
湯を後にし、風呂上がりの牛乳を一杯、喉に流し込みたい。
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湯のけぶり まどろむ心 解き放ち
雲間の光 夏を告ぐなり
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#星野温泉トンボの湯 #星野温泉 #軽井沢星野エリア #星野リゾート #湯治 #露天風呂 #日帰り温泉 #温泉旅行 #onsen #中軽井沢 #独り旅 #サラリーマンの週末 #思いつき旅 #週末軽井沢 #軽井沢旅行 #心と体の休息 #癒やしの時間 #風呂上がりの牛乳 #至福の時間 #japantravel #karuizawa #travelphotography #日常と旅の記録 #言葉で綴る日々 #2025karuizawaphotocontest
8月 22

2025.08.13 第六幕~身も心も湯治~
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駅から旧軽のロータリーまでは、わずか二駅の道程にすぎぬ。それにも拘らず、三十分以上も遅れたバスの車内は、既に隙間一つなく埋め尽くされていた。
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おそらく乗り合わせた人々が皆終点まで同行するのであろう。
疲弊した脚で立ち続ける身にとっては、些か堪える。
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旧軽を離れ、中軽井沢を経由して星野の地に至る頃には、景色は一様に整えられた商業と宿泊の施設に支配されていた。
ここは名実ともに星野リゾートの拠点であるらしい。
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駐車場を巡る車列が絶えず続き、その隙間に黒光りするベンツが並ぶ。
眺めていると、ことごとく世田谷の名を冠している。
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まるで軽井沢の夏を過ごすための一式
<世田谷に住み、ベンツを操り、避暑にここを訪れる>
という見えざる規範が存在するかのようだ。
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もちろん妬み嫉みではない。
ただ、そうした文化の底にある営みを想像すると、つい「皆はどんな人生を歩んでいるのだろう」と胸中に問いが湧いてしまう。
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十四時を少し過ぎた頃、温泉に浸かるには常ならぬ早さであったが、その判断は正しかった。
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ああ、これならば心置きなく過ごせる。
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汗に濡れた衣を脱ぎ、湯殿に身を委ねると、不思議に空間は広く感じられる。
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まずは全身を洗い清める。
ここのシャンプーがふわりと香り立つ。
市販では手に入らぬと知るからこそ、なおのこと惜しく思う。
頭からつま先まで洗い流し、ようやく湯へと向かう。
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湯に身を沈めると、温もりが末端まで沁み渡り、意識は緩やかに溶けていく。
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ああ、このまま眠りの底に沈んでしまいたい。
湯とはどうして斯くも人を忘却へと誘うのか。
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やがて露天へ。小雨がしとしとと落ちてきた。
山の天気は気まぐれである。
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だが移動中ではなく入浴中に降り始めたのは幸いだ。
ここで味わう雨粒の感触は、むしろ温泉の贅沢のひとつであろう。
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ぬるめの湯に身を預ければ、外気と湯温のあいだを漂う心地よさに、時を忘れる。
先客の御仁は湯の浅瀬に横たわり、腰に布を掛けたまま夢の中へ沈んでいた。
羨ましくも、今の自分が同じ姿をとれば、本当に深い眠りへ堕ちてしまう気がして、思いとどまる。
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やがて、雲の切れ間から光が差し込んできた。
そろそろ潮時である。
湯を後にし、風呂上がりの牛乳を一杯、喉に流し込みたい。
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湯のけぶり まどろむ心 解き放ち
雲間の光 夏を告ぐなり
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