角間（かくま）温泉（越後屋旅館）

角間温泉は、群馬県万座、草津方面へ向かう国道292号線沿いにあります。上信越自動車道信州中野ICから十数kmです。

3つある共同浴場「大湯」、「滝の湯」、「新田の湯」は、以前は宿泊者以外も日帰り入浴が可能でしたが現在は宿泊者のみ入浴が可能となり、「大湯」の手前右にある宿の「越後屋旅館」が唯一日帰り入浴できる施設です。

越後屋旅館は、明治時代の建築で、外観・部屋・お風呂すべて古い歴史を感じられます。浴室は３つあり、どれも小さいので貸切風呂として使用します。泉質は肌に良い弱アルカリ性で、完全掛け流しなのが嬉しいです。

「大湯」は、「放浪記」で名高い小説家の林芙美子が戦時、角間温泉のすぐ近くに疎開した時に通った温泉で、「夢一夜」という作品にも出て来ます。疎開先の家は、今は「林芙美子文学館」となっていて見学できます。

なお、東信の上田市の角間渓谷にも同じ名前の角間温泉がありますが、まったく別の温泉です。