松本猛さんの本「失われた弥勒の手 安曇野伝説」

信州の冬は言うまでもなく寒く、家の中で過ごすことが多い。本を読む時間も多くなる。
秋は冬越しの準備などで忙しく、信州では、「読書の秋」というより「読書の冬」である。
最近読んだ本・・松本 猛さん・菊池 恩恵さん 著「失われた弥勒の手 安曇野伝説」
いわさき ちひろさんの息子さんで、前回の長野県知事候補の松本 猛さんが友人と書いた歴史ものの小説で、主人公が安曇族のルーツをたどって九州・韓国へと旅をする。
安曇野の寺にある弥勒菩薩とうり二つのものが、はるか九州の志賀島にあるのも面白いが、長野県内のいろいろな地名が渡来人や古代の伝説に由来するというのが面白かった。
渡来人に由来する「安曇」・「志賀・滋賀」・「有明」という地名が、長野県内外あちこちにあったり、「波田」=「秦」も渡来系の名前だったり、燕岳の登山コースの「合戦小屋」が八面大王vs坂上田村麿の最終決戦場だったり。。。
戸隠も有明山も、天照大御神の天の岩戸の伝説に由来するそうだ。
古代、信州にはどんな勢力を持った部族がいたんだろう?どうやって海の民が山の中に住むようになったのか?八面大王はどんな人物だったのか?・・・う~ん、面白い。


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