経営難のJALが完全撤退して日本初の廃港になるかも、と話題を読んでいる信州まつもと空港。
松本政経塾という団体が主催した勉強会「徹底討論 信州まつもと空港存続の是非を問う」に出席して来ました。
TV局が最初から最後まで録画するものものしさ。参加者から、のっけから「空港は残すべきに決まっているので討論なんて無意味」という暴言が飛び出し、存続しなくてもいい、とは言えない雰囲気。
でも、討論が進むにつれ、信州でも松本近辺の人以外はまつもと空港のフライトを使わない、松本の人でも利用することは平均すると一生に一度あるかないかでは?という事実が浮かび上がって来ました。
思ったのは、せっかくある空港は残したい、
でも、そのために松本以外も含む県民の税金を年間何億円も投入して、それがJALの役員の高額な退職金の足しにするのは嫌な人が多いのでは?ということ。
それに、これからの人口減少+鉄道の高速化+高速道路無料化、空気の薄い場所で搭乗率の低い国内線を飛ばすことによる環境への負担もあるし、今何とか踏みとどまっても、いずれまた今のJALの路線では廃線論議がわき上がる。
なので、JALでない低コストの航空会社、特に、中国の航空会社に積極的にアプローチして就航してもらう、無理なら松本の財界で航空会社を作ってしまう、そのぐらい新しいことをやるべきでは?ということです。
2年前に、韓国にチャーター便を飛ばしたくて旅行会社の人にいろいろ調べてもらったことがあるが、名古屋からの格安航空券で9800円とかもある韓国便ではコスト的に太刀打ちできません。飛行機のコストの安さとこれからのマーケットを考えると、ターゲットは中国の航空会社がベストなように思います。
皆さん、どう考えますか?
どうする?松本空港
その他自然・田舎暮らし2009.10.23
すごい発想ですね。でも意外と解決の切り札になるかも。
韓国のチャーター便の時も、中国の航空会社なら安く飛ばせると言われました。長期的な経済的戦略としてはやはり中国だと思います。
松本空港の問題は、有視界でしか離着陸が出来ないと言うことです。
また安全のため大型機が使えない。
チャーター便の定期便化にしても、計器離着陸が出来なければ天候により名古屋まで飛ばなくてはならなくなります。
それが最大の障害でしょう。
その問題は話し合いに出ましたか?
長野県などもその問題を無視して、陳情しているのではと思います。
例えば、大変な思いをして中国や台湾から誘客出来るようになったとします。
300人乗りのエアバスが使えるかどうか?
それが出来ないと小規模の団体になりいくつかのホテルなどが合同で集客すると言うことが出来なくなります。
また、旅行会社も経費ばかりかかり採算がとれなくなります。
それでも何とかツアーが実現できました。
ところがお客様を乗せた飛行機が松本空港の上まで来て、視界不良で着陸が出来ない。何度も上空を旋回しても視界が良くならない、それで仕方なくセントレア空港まで着陸しに行く。
さて、こうなったとき、旅程は大丈夫ですか?
下手すると宿泊先到着は、夜中になるかも知れない。
これを1回でも起こしたら、ツアーは今後来てくれなくなります。
有視界離着陸でなく、計器離着陸が出来るかどうかがポイントです。
それなくしての松本空港存続問題は、机上の話になります。
以上厳しいかも知れませんが、前に台湾の誘客を真剣に考えたときの、当面あきらめた理由です。
計器離着陸ができない、とか、大きな飛行機が飛べないとかの話は出ましたが、他にもいろいろな問題が複雑に絡み合っていて、問題の大きさの順位がわかりませんでした。
台湾の誘客を考えられたんですね。
一回こっきりのチャーター便も、天候が安定した時でないと、飛ばなくてキャンセルになった時のリスクがありますね。
いろいろと複雑な問題が絡んでいますね。
優先順位を明確にしないといけないですが、人それぞれ大切なものが違うので、個人レベルで考えていると、いつまでも論議は平行線ですね。
でも、皆さんの何が問題で諦めたのか、理由を出してもらって、その解決策を考えていくと、簡単に解決できる事もありますよね
私は、飛行機は落ちたら死ぬ確率の方が多いと思っています。
だから、しっかりした整備とパイロットの技術のある、会社にお任せしたいです。
これに関しては、お金で買える安全は買っておきたいので、今は中国よりJALの方が安心というイメージです。
PR不足で、しっかりした技術をもっているのに、知られていない会社はあるかもしれないですね。
有視界でしか離着陸できないのは、今、確かに大きな問題です
何事も安くて簡単にならないと、普及しませんから。
日本の中では難しい空港ですが、世界的に見ると、松本空港は難しいのですか?
すいません。思いつくままの、素人目線で感じたことでした。
信州まつもと空港(通称:松本空港)、もとは神林飛行場、
戦時中朝鮮人労働者、旧制の中学や女学校生徒がツルハシ
とモッコで建設した。小学生のとき遠足で行ったが、その
道の遠かったこと!かすかに覚えている。
複葉機「赤トンボ」が数機とまっていたっけ。当時の巷の
噂では、ここで(ゼロ戦の後継、幻の戦闘機)「烈風」が
秘かに開発されていたらしい。
、
松本空港は国内で最も標高が高い(657.5m)、空気密度が
薄く、航空機の離陸推力が出ない。現在の滑走路でも実効
長は約1800m程度、100~150人乗りの小型ジェット機しか
離着陸できない。ワリイことに、94年に滑走路を1500m→
2000mに延長したとき、周辺住民に「これ以上滑走路の
拡張はしない」と約束している。
こんな短い滑走路では大型機ダメ、従って採算取れない。
日航に運行継続を求めるほうがムリ。フシギなことに、そ
んなことは百も承知(のハズの)松本市長や長野県知事が
怒り?も露わに、日航に運行継続を求めている。まるでマン
ガだわナ。
ワシの意見:松本平のドまんなか、肥沃な土地だ。昔どおり
田畑に戻したほうがイイ。
どうしても空港欲しければネ、諏訪湖を埋め立てたらドウだ?
諏訪湖は東西5000m、南北3000mある。空港の一つや二つ簡単に
できる。
けーこちゃん
なるほど。航空会社は信頼第一ですね。しかしJALが安全とは言えません。ANAがいいかもしれませんね。
>世界的に見ると、松本空港は難しいのですか?
たぶんそんなことはないと思います。アメリカ大陸などでは標高が高くて条件の悪い空港はたくさんあるでしょう。
松本空港は欠航率は実はそんなに高くないとも言われます。
アメリカのように小さい飛行機でローコストで飛ばせばいいんでしょうね。
日本は、交通機関は、電車も高速道路もバスも飛行機もすべて割高だと思います。
teiseki さん
コメントありがとうございました。
あの空港は、戦時中にたくさんの人の汗で作られたんですね。
田んぼの真ん中にできた空港に、複葉機「赤トンボ」が止まっていた風景が目に浮かびます。
いろいろな方の経験やご意見を伺うと興味深いです。