田舎の電車のドアはとってもエコ

東京と信州の違いを大いに実感するのが、JRの電車を利用した時である。人口が少ない上に車社会になってしまっている長野県では、電車のシステムはいろいろと前時代的。
数年前まで手で切符を切っていた松本駅も自動改札にはなったが、今もSuikaはまったく使えず首都圏では絶滅したであろうオレンジカードを売っている。
駅は、松本から20分ほど乗った場所でも無人駅。
大糸線では、電車のドアは、写真のように手でガラガラと引いて開けるか、ボタンを押して開ける。寒い長野県では、ドアは必要なときだけ開ける方がよく、特に手で開けるタイプの電車は、電気を使わず、きわめてエコである。
長野県に引っ越した最初は、プラットフォームに止まっている電車がドアが閉まっているのを、手動で開けるものとは知らず、ずっとドアの前で待っていたら、ツカツカと高校生が来て、ボタンを押してドアを開け、あっけに取られたこともあった。
でも、前時代的なのは決して「時代遅れ」ではなく、省エネルギーという点で時代を先取りしていて、風情もある。
この前、安藤忠雄さんが講演で「松本駅に来てエスカレーターがあるとは思いませんでした~」と冗談っぽく言っていたが、実際長野県内の駅ではエスカレーターは不要だと思う(お年寄りや障がいを持つ人用にエレベーターがあれば十分)。


田舎の電車のドアはとってもエコ」への2件のコメント

  1. うちの娘電車通学なのですが、最初は大糸線の手動&ボタンに戸惑ったらしいです。今は「おかあさん、定期貸してあげるから電車に乗る練習してくれば〜??」って笑って言ってます。
    でも必要な所のドアだけ開ければ良いなんて、本当にエコですね。
    今の時代便利さを追うあまり、何でも無駄が多い事に気付きました。

  2. ボタンはまだしも、手で横にガラガラって開けるドア、というより扉は、最初は、タイムスリップしたようで、たまげます。
    娘さんの言葉、関西のノリっぽくて、楽しいです。

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