旬のトピック
- 白馬連峰の尾をはね上げた馬の雪形(白馬五竜観光協会提供)2005.05.05
今年も信州の山々に雪形が見える季節を迎えました
信州では、4月~5月に、雪解けした山肌の形が人や動物などに見える「雪形」が見えます。今年も、白馬村では「白馬」の名前のルーツと言われる「代掻き馬」が見られるようになりました。他にも、駒ヶ岳千畳敷カールの「島田娘」・武田信玄の家紋になった五竜岳の「武田菱」・安曇野蝶ヶ岳の「蝶」等、伝わっている雪形は数十にものぼります。雪形の写真や詳しい情報は、安曇野の田淵行雄記念館で見られます。ホームページ上では、白馬の雪型観察等をご覧ください。また、大町市のイベント「北アルプス雪形まつり」や田淵行雄記念館主催の「雪形探訪」で、ガイド付きの雪形ウォッチングもできます。
信州では、昔は爺ヶ岳の「種蒔き爺さん」などの雪形が現われる時期を農作業の目安にしていました。実際、今年も農作業の開始時期を迎え、各地の田んぼに水が入り、その上をつばめが行き交い蛙が鳴く時期になりました。畑では、土の準備・種蒔き・苗の植え付けに忙しく、松本市にある人気の「クラインガルテン」等の滞在型農園や各地の市民農園で、農作業に汗を流す光景が見られます。
- 4/28のむれ水芭蕉園(飯綱町(旧牟礼村)観光協会提供)2005.04.29
5月連休の信州の開花などの情報
大型連休初日の信州は、おおむね晴れで、最高気温が25~30℃近く、最低気温も、2日前に0℃近くまで下がったのが嘘のように暖かく10℃~20℃でした。連休中の天気予報も、5/2に雨の他はだいたい晴れてぽかぽか陽気のようです。
雪が多く春の訪れが遅かった今年の信州は、花の開花も例年より1週間ほど遅れ気味です。例年なら連休にちょうど見頃を迎える飯山の菜の花・奥裾花自然園の水芭蕉・白馬五竜のかたくり・丹霞郷の桃・長野市周辺や安曇野のリンゴの花は、連休後半~5月中旬が見頃となりそうです。
一方、チューリップの里・むれ水芭蕉園や乗鞍高原の水芭蕉・飯山城跡公園や大町公園の桜・飯田市天竜川左岸道路等の八重桜・HAKUBA47スキー場近くの座禅草・清内路村や伊那梅苑等の桃は、連休期間中がちょうど見頃となっています。
連休中や5月は、その他にも各地でイベントが開かれます。特に、20年来の豪雪がまだ残る信州北部の、残雪とブナの芽吹きツアーや雪の壁ウォークはお薦めです。
- 左奥は槍ヶ岳(信州山遊びねっと提供)2005.04.28
開山や道路の開通のシーズンです
- 枝垂れ桜(右上)と梅(左下)の共演(4/17 松本郊外)2005.04.18
桜やあんずが満開を迎えました
信州の桜は、4/15~17日に高遠・松本城・長野市城山公園・上田城跡公園など各地で満開となり、天気も良かったため、まさに花見日和の週末を大勢の方々が楽しまれました。長野県内のその他の桜の名所、小諸市懐古園・大鹿村大西公園・須坂臥竜公園などでも開花し、今週いっぱいが見頃となりそうです。
今年は、今まで寒かったのがここ数日で急激に気温が上がったため、写真のような梅と桜の共演が見られる他、水仙、あんず、伊那梅園の梅、モクレン、ザゼンソウ、カタクリ、水芭蕉、福寿草、チューリップまでが一斉に咲く豪華さを味わえます。信州の花の開花情報は信濃毎日新聞「信州の花だより」などをご覧ください。
他にも、4月の信州は、早春賦まつり・雪の大谷ウォーク・山菜採りツアー・善光寺花回廊などのイベントが目白押しです。
- 高遠のコヒガン桜('04年4月)2005.04.11
信州各地で桜が開花!
信州の春は遅く、そのため、花が一斉に咲きます。福寿草・梅・わさび・座禅草に始まり、木蓮、水仙と続きます。
桜は、今年も、関東や関西に遅れること1週間余り、夜桜会の開かれる松本城と飯田で4/9、上田で4/10、開花しました。上田城跡公園では、今年から、長野灯明まつりも手がけた国際的な照明デザイナー石井幹子さんによるライトアップが行われます。「天下第一の桜」と名高い高遠も4/13・長野市城山公園では4/14に開花する予想で、見頃は4月16~24日頃になりそうです。今年のように春が遅い年は、梅と桜の共演が見られ、よく見ないと見分けがつかない時もしばしばです。
「一目十万本」と言われる千曲市のあんずも4/7に開花し、もう2~3日で満開を迎えます。
- サイトウ・キネンを指揮する小澤征爾氏(松本市提供)2005.04.08
サイトウ・キネン・フェスティバル チケット発売
信州の夏のビッグイベント、サイトウ・キネン・フェスティバル 松本の今年のプログラムが決まり、チケットが4月23日(土)午前10時から発売されます。従来は6月頃の発売でしたが、今年から早まりました。
長野県松本文化会館では、例年熱心なファンが1週間ほど前からテントを張ってチケット購入のための「テント村」を作りはじめ、前日夜には1,000人を超える人々が列に並びます。特に小澤征爾氏の指揮する公演のチケットを望む人は、早くから列に加わるようです。
テント村では、サイトウ・キネンのボランティアスタッフを中心とする自治組織が編成され、安心して並ぶことができるよう配慮されています。クラシック愛好家同士の思わぬ交流の場ともなっており、公演よりもテント村が楽しみという人も多いようです。
- 焼岳から見た冬(昨年2月末)の上高地と穂高<(信州山遊びねっと提供)2005.04.01
今年の信州の春のおとずれ
3月終りになっても、今年の信州は、豪雪地帯の飯山市など北信地方や山沿いで雪が多く、唱歌「早春賦」の歌詞「春は名のみの風の寒さや♪」がぴったりの今年の春です。それでも、あちこちでスイセンが咲き始め、市街地でもウグイスのさえずりが聞こえるようになりました。開花した梅が、雪中梅になって見られる時もあります。上高地等の山開きももうすぐです。
四賀村(4/1から松本市に合併)の福寿草まつりや、信州安曇野のわさびの花まつりも、イベントの期間は終了しましたがまだ花は見頃です。
スキー場も近年になく雪が豊富で、リフトの運転やシーズンを延長するところもあり、スキーヤー・スノーボーダーには嬉しいシーズンです。スキー・スノーボードの情報は、SNOWLOVE.NETなどをご覧ください。
- 犀川のコハクチョウ2005.03.19
信州の桜の開花予報・春のイベント
例年になく厳しかった寒さも徐々に和らぎ、信州にも春の足音が聞こえる季節になりました。白鳥の北帰行はピークを迎え、四賀村等の福寿草が満開です。
3/17発表の長野気象台の3度目の開花予報では、信州の桜やあんずの開花予想は、「天下第一の桜」と名高い高遠で4/11・夜桜会の開かれる松本城で4/9など、4月上~中旬です。ここ数日の気温の上昇で1度目・2度目の開花予報より数日早まりました。満開は4月中~下旬になりそうです。信州の花の開花情報は信濃毎日新聞「信州の花だより」等をご覧ください。
- 御岳山をバックに(マイアスキー場提供)2005.03.13
信州の春スキー最新情報
今年の信州は、長野市など北信地方や山沿いで雪が多く、県内のスキー場は、まだほとんど全てのゲレンデで滑走可能です。例年より春の訪れが遅く、最近も時々降雪がありますが、平地では湿った春の雪が降ることが多いです。標高の高い所では、良質のパウダースノーで春スキーを楽しめます。
信州の代表的なスキー場として、皇太子御一家が愛子さんの初滑りを楽しまれた志賀高原・長野オリンピック滑降コースの白馬八方尾根・歴史のある野沢温泉等がありますが、他にも、写真の開田高原マイアスキー場のように、標高が高いため4/3まで長期間営業している所もあります。
3月は19日~21日の3連休は、信州の多くのスキー場で「子供の日」として子供のリフト料金が無料になる第3土曜か日曜に重なり、お得です。また、3月下旬以降、シーズン終了前の「サンクスウィーク」として、リフト券の割引きサービスを行うところもたくさんあります。
- 雪割り福寿草(3/5 松本)